楚辞(そじ) 【柳川俊之】

戦国時代末期、楚の国で盛んに行われた詩歌の形式。

北方の詩経に対して南方の楚辞と言われるが、楚辞には悲憤に満ちた感情が強く表れている。

前漢末に劉向が『楚辞』として書物にまとめたが散逸。後漢の王逸による『楚辞章句』が現存する最古のものとされている。

また、北宋期には洪興祖が『楚辞補注』としてまとめている他、朱子学の祖である朱熹も『楚辞集註』を編纂している。

1972年の日中国交回復協議の為に北京を訪れた田中角栄に対し、毛沢東が贈呈した書物が『楚辞集注』である。

楚辞の代表的な作者は屈原であり、国を強く愛するがゆえに為政者に疎まれ、悲嘆に暮れる気持ちを表した作品を多く残している。

『楚辞』全17章中の「離騒」「九歌」「九章」「遠遊」「招魂」などが屈原の作とされている。

また、端午節に粽を食べるという風習は、国を憂うあまり川に身を投じた屈原を弔うために人々が粽を作り川に投げ込んだことから始まったという話は有名である。

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